桃林春秋 torin-syunjyu

大阪八尾市の和菓子屋 與兵衛桃林堂のブログです

茅葺き屋根の葺き替えの模様 その5

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 屋根の上にヨシがそよいでいます。秋晴れの青空を背景に、風にそよぐ穂先がとてもきれいです。屋根の上とは思えない眺めです。

 瓦が外されてからも屋根の裏面では、どんどん茅葺き替えの作業が進んでいました。瓦の下にあった古い茅が抜かれていきます。

 竹が沢山用意されました。葺き替え後にまた載せられる沢山の瓦の重みに耐えて屋根を守る為に、屋根の尾根の部分に置かれます。

 束ねたヨシを載せて、くくりつけて、たたいて傾斜を整えて、竹で押さえて、という作業が重ねられ、もう9層になっているそうです。屋根の上と屋根の裏側で、声を掛け合っての作業も続いています。

 朝晩はすっかり寒くなり、風も強い日もありますが、陽射しが暖かい小春日和の日は、屋根の上は暑いほどだそうです。晴れた日の朝、隅田さんとの挨拶には「なんといいお天気やなー、有難いことやな」とおっしゃる笑顔を拝見でき、こちらも大変嬉しい気持ちになります。暑さ寒さ、雨や風に雪に・・・1年のうちでも作業のしやすい日はそんなに多くないと思いますが、冷んやりした店内にいますと、屋根の上はとても気持ちよさそうに見えます。茅も、働いておられる姿も輝いていてとても眩しいです。

 作業開始から約一月、ここまできて裏側の作業は一旦終わりになりになるようです。次は、店の正面、表側に足場が組まれて、表面の葺き替え作業へと移っていきます。
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