茅葺き屋根の葺き替えの模様　その８

桃林春秋をご覧頂きありがとうございます。
與兵衛桃林堂にまつわる、小さな情報をお伝えしております。

今年もあと十日、年の瀬も押し詰まってまいりました。仕事納めは･･･、大掃除は･･･、初詣は･･･、おせち料理は･･･、などお客様と交わすお話に、一年の過ぎ行く早さを改めて思い知らされます。

茅葺き屋根の葺き替えも終盤にさしかかっています。瓦を載せるための下地を作る作業が続いています。

短く切ったヨシの束が載せられていきます。

十日前までは、このような屋根の上でした。

店に来られたお客様とも気さくに楽しくお話をされる隅田さん。隅田さんを訪ねて、遠くから八尾の小店までお越しになられるお客様もいらっしゃいました。　小店の代表的なお菓子、桃李もなかは、「桃李不言　下自成蹊」（桃李言わざれど下自ずから蹊を成す）と諺によまれた桃李のようになれればと願ってその名前をつけました。隅田さんのお人柄にふれて日を重ねていくうちに、桃李とは、隅田さんのような方ではないかと思われてきました。職業は違っても、大きなお手本を見せていただいているような気持ちです。

いよいよ明日から瓦が載せられていきます。おかげさまで、これまで比較的にお天気にも恵まれて無事に作業が進んできました。新しい屋根に生まれ変わるまで、あと少しとなりました。