桃林春秋 torin-syunjyu

大阪八尾市の和菓子屋 與兵衛桃林堂のブログです

茅葺き屋根の葺き替えの模様 その4

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 屋根の裏側では茅の葺き替えが進む中、今度は屋根のてっぺんで作業する人の姿が・・・。
隅田さん一行と同じく、奈良から瓦屋さんがやって来られて、屋根の上に載っている瓦を取る作業が始まりました。

 葺き替えの足場から、さらに上に伸びるはしごがかけられて、1枚1枚、瓦が外されていきます。

「自分がが落ちそうになっても、瓦は落としたらあかんぞー」と、冗談のようなそうでもないような、とても活気ある掛け声のもと、作業が進んでいきます。(本当は、やはりお体が一番大事ですよね)

下から見ているとわかりませんでしたが、屋根の上にはこんなに大きな瓦が載っています。1枚の幅60センチはあるでしょうか、重さも10キロ位あるそうです。こんな瓦が40枚以上、そしてこの大きな瓦の両脇下にも沢山の瓦が敷かれていました。

瓦の下には、長い竹や木が載せらて、それらが漆喰や土で固められていました。
 
  
王冠のような瓦は、両端に載せられていた瓦です。

 一番上からの景色です。高さ約9メートル、建て物だと3階位の高さだそうです。3日間ほどで、瓦など上の部分が全て取り除かれました。

 茅葺きの職人さんに加え、瓦屋さんが来られて賑やかな3日間でもありました。次回瓦屋さん達が来られるのは、屋根の両側が葺き替えられてからだそうです。

 もちろん、瓦を外す作業と並行して茅葺き職人さん方の作業も進んでいました。茅の軒の下を切り、揃えられています。まだしばらく、裏側の葺き替えが続きます。
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