桃林春秋 torin-syunjyu

大阪八尾市の和菓子屋 與兵衛桃林堂のブログです

茅葺き屋根の葺き替えの模様 その7

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 早いもので今年のカレンダーも残り一枚、師走をむかえました。 
十月半ばから始まりました茅葺き屋根の葺き替え作業も、早二ヶ月が過ぎようとしています。

 表側にもどんどん茅が葺かれて、だいぶん上まで進んできました。陽射しがある日中は、まだシャツ一枚に麦藁帽子の作業姿です。冬の陽射しでも屋根の上はとても暖かいようです。しかし風が強く吹いたり、陽が翳り始めると一気に寒くなります。

 作業が進んで行く工程は眺めていてもとても楽しく、作業の合間や休憩時間に、棟梁の隅田さんや職人さん達からいろんなお話を伺うのも楽しいことで、葺き替えの完成が待ち遠しい気持ちよりも、隅田さん一行とのお別れが寂しい気持ちもしています。

 ここまで作業が進んでいます。切り妻造りの妻の部分、この仕立てが職人技の見せ所のようです。屋根の上に瓦を再び載せるまでに下地をととのえる作業がまだあるようですが、来週には瓦屋さん一行がいらっしゃるようです。

 白い絞りのような模様の入ったポインセチアと、珍しい仏手柑(ブッシュカン)を頂戴しました。仏様の手の蜜柑と書く仏手柑は、観賞用の果物のようですが、ほのかにさわやかな甘いいい香りがします。クリスマスイルミネーションもあちこちで始まり、庭を手入れする植木屋さんの姿もあちらこちらで見かけます。光陰矢のごとし、気持ちばかりが忙しくなりますが、隅田さん達の葺き替え作業と同じように、一日一日の積み重ねを大事にできたら、と思い言い聞かせます。
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