桃林春秋 torin-syunjyu

大阪八尾市の和菓子屋 與兵衛桃林堂のブログです

土用餅を販売しております

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與兵衛桃林堂にまつわる、小さな情報をお伝えしております。

 田んぼから聞こえる蛙の大合唱に続いては、蝉の声が朝から鳴り響いて、関西では梅雨も明けまして夏本番です。季節の生菓子は、今月29日(火)土用の丑の日まで、「土用餅」を販売しております。土用の丑といえば鰻のほうが有名かもしれませんが、餡餅を食べる風習も、古く江戸時代までさかのぼるそうです。小豆やお餅で精をつけるだけでなく、小豆の赤い色で縁起をかついで、季節の節目を無事乗り越えようという願いもあったのでしょうか。
一つ 240円(消費税込み 259円)、お日持ちは一両日中です。

 今月初めの二つの催しは、おかげさまで無事盛況で終了いたしました。河内木綿藍染保存会の皆様による「藍染うちわと季節の和菓子」展では、河内木綿の藍の魅力に触れていただく楽しみの場として、また工房の試みに共鳴された方々とこれからの活動について議論を交わされる場として、沢山の方が足を運んで下さいました。新しい工房の生徒さんや大学生もいらっしゃって、若い世代の方へ、伝統を未来へ橋渡ししていこうと奔走される村西徳子先生の熱意を改めて感じさせていただいた数日間でした。木綿は一番馴染みのある繊維、そして藍は見た目に涼しく優しく、防虫効果もあるとのことで、昔の人の知恵がつまった郷土の伝統産業が工芸として末長く紡がれていくことを願います。

 そしてもう一つの夏の恒例行事「河内音頭と和菓子の夕べ」は、あいにくの雨でしたが終始和やかに盛り上がりました。八尾市の田中市長もお越し下さり、市長と魅力大使という親しい間柄のお二人ならではのお話も伺えて、河内音頭にも関わらず踊れらない会!、それでも楽しいひと時でした。

歌声は雨のほうが湿気もあって喉には優しいとか・・・。迫力あるギターと太鼓の生演奏にのせて、「馬の足」「寛永御前試合井伊直人」を堪能して頂きました。河内木綿藍染保存会の皆さま、菊水丸さん、石田さん、三条さん、お越し下さったお客様、ありがとうございました。

 早くも夏の思い出を頂いて、いつもどおりの静かな小店に戻りました。八尾でもあちらこちらでお祭りの櫓が立ち、菊水丸さん達にはまだまだこれからが暑い夏でしょう。
〒581-0004 大阪府八尾市東本町2-5-12
電話 072-929-3663 FAX 072-929-3665
営業時間 午前9:00〜午後6:00
定休日 月曜日