桃林春秋をご覧頂きありがとうございます。
與兵衛桃林堂にまつわる、小さな情報をお伝えしております。
早くも半年が過ぎました。ねっとりとした暑さにすでに参りそうですが、梅雨明けはまだでしょうか…、などお客様と話ししておりましたら、「梅雨明けには蝉の声が聞こえるはずですよ」と教えてくださった方がありました。確かに、夏本番のような暑さでも、まだ蝉の鳴き声を聞きません。梅雨明けと蝉の声に関係があるとすれば、生き物の感覚には感心してしまいますね。
大きなうちわにかけられた色紙には、おだやかな表情の仏様と「杓底一残水」の文字が描かれています。河内木綿の第一研究者でもあられた、故・辻合喜代太郎先生の書だそうです。
今年もまた、河内木綿の藍染うちわ（扇子）展を７月５日（火）より７月１０（日）まで、店内で催ししております。久宝寺・末広町に工房を持たれる、ＮＰＯ法人河内木綿藍染保存会 藍工房村西教室の皆さまが一点一点型を彫り木綿に藍を染めて作られた作品、小さなうちわを中心に扇子や現代の生活にも実用的な小物など１００余点を店内に飾ります。ご好評をいただいて、今回で三回目を迎えました。
節電が大きく叫ばれる夏、暑さに備える知恵が話題になっています。藍染めの涼しい色目、そして木綿のやさしい風合いを手にとってご覧下さい。河内木綿のうちわであおぐ風は、きっと涼も一味違うのではないでしょうか。ちょっとした贈り物にも最適です。
季節の和菓子は、生の水羊羹、わらび餅を販売しております。舌で味わう涼も一緒にどうぞお楽しみ下さい。９日（土）には、河内家菊水丸さんによる河内音頭の夕べの催しもあり、小店にとっては河内尽くしの一週間でございます。
581-0004 大阪府八尾市東本町2-5-12 與兵衛桃林堂（月曜日定休日）
電話 072-929-3663 ファックス 072-929-3665
ホームページ http://www.e-torindo.com
